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【男尊女卑地獄】「お伽話ではない現実を映す物語」「女が働くことが当たり前ではない世界がある」翻訳家・鴻巣友季子×宇垣美里で語る『侍女の物語』から読み解く"女性の自由"(第1回/全2回)

📅 2024年8月24日

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侍女の物語 (ハヤカワepi文庫 ア 1-1)

侍女の物語 (ハヤカワepi文庫 ア 1-1)

おすすめコメント

「もしかしたら、こうなるかもしれない」という恐怖が、非常に実感を持って伝わってくる物語として紹介されています。読むタイミングによって迫ってくる怖さが変わり、「読むたびに怖さが更新されていくのはなぜ」と感じるほどだとか。

物語の世界は、女性たちが以下の4つの階層に分断されていると説明されています。

  • 幹部である「おば(アント)」
  • 妻の立場である「ワイブズ」
  • 家事労働を担う「マーサ」
  • 子どもを産むための道具とされる「侍女(ハンドメイド)」

この構造は、現代社会における総合職、一般職、専業主婦、派遣労働者といった女性たちの状況を驚くほど映し出している、という見方もあるそうです。

この物語が単なるSFやファンタジーで終わらないのは、描かれていることが「歴史の中のどこか、あるいは現在どこかで起きていること」だからだと語られています。かつては遠い世界の出来事のように感じられたかもしれませんが、今ではアメリカの中絶禁止法やアフガニスタンの状況など、現実とあまりにも重なる部分が多く、リアルな恐怖として迫ってくるとのこと。

読んだ感想としては、

  • 物語全体に「ずっとじめっとしていて、少し怖い」空気が流れている
  • 主人公の一人称で語られるため、まるでホラーのように「この先どうなるんだろう」と感じる
  • かつては自由があったことが描かれているからこそ、それを失う恐怖がより強く伝わってくる
  • 女性だけでなく男性も息苦しそうで、「これ誰が幸せな国なの?」と考えさせられる

といった点が挙げられています。
私たちの住む世界の隣にあるかもしれない物語として、非常に身近に感じられる一冊だそうです。

母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き

母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き

おすすめコメント

母と娘の関係について書かれた本として紹介されています。

親からの強いプレッシャーに悩んだ経験から、「まさに当てはまる」と感じる内容だとか。
特に、以下のような母との関係性に心当たりがある場合に響くようです。

  • 早めに結婚して親の面倒を見なさい」と幼い頃から言われ続けてきた
  • 結婚圧力が非常に強かった

「墓守娘」や「母が重くてたまらない」という言葉で表現されるような経験を描いた本として語られています。

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