【要約】すぐやる脳【菅原 道仁】

先延ばしをやめて、すぐ動けるようになる方法を脳の仕組みから教えてくれる一冊だと紹介されています。

多くの人が行動できないのは、脳がもともとエネルギー消費を抑えようとする「なまけもの」だからだそう。そのため、すぐに行動できないのは、むしろ正常なことだと説明されています。
しかし、やるべきことを後回しにすると、かえって脳の負担になり無意識にストレスが溜まってしまうとか。

そこで鍵となるのが、やる気を引き出す神経伝達物質「ドーパミン」だそうです。このドーパミンをうまく活用し、行動できる脳を作るための具体的な方法が紹介されています。

• やる気がなくてもとにかく始める

  • •「やる気があるから始める」のではなく「始めるからやる気が出る」とのこと。「やる気を迎えに行く」つもりで、まずは少しでも手を動かしてみるのが特策だそうです！

• 完璧を目指さず見切り発射する

  • •先延ばしの原因で最も多いのが完璧主義だとか。準備が完璧になるのを待つのではなく、50点くらいでいいからスタートするマインドが大事だとされています。

• 目標を小さく分解して成功体験を積む

  • •大きな目標を「今日やること」「今週やること」といったレベルまで細分化し、小さな達成感をコツコツ積み重ねることが推奨されています。この成功体験がドーパミンを分泌させ、自信につながるそう。

• 環境と人間関係を整える

  • •人は周りから影響を受けるため、自分が「こうなりたい」と思える人たちがいる環境に身を置くことが大切だとされています。

• 「簡単にできる」と自分に言い聞かせる

  • •脳は耳から聞いた言葉に強く反応するため、「今日はこれをやりきる」のように、目標を声に出して宣言する自己暗示が効果的だとか。

• 心から叶えたい目標か見つめ直す

  • •他人からの評価のため（外発的動機）ではなく、「好き」「楽しい」という自分の内側から湧き出る内発的動機が、行動を長続きさせる鍵になると説明されています。

• 部屋を掃除・整理整頓する

  • •散らかった環境は集中力を奪い、ストレスの原因にもなるそう。まずは身の回りを整えることで、「できた」という感覚が得られ、自然とやる気が出やすくなるとのことです。

精神論ではなく、脳の仕組みに基づいた科学的なアプローチで、誰でも実践できる先延ばし対策が学べる内容になっているそうです。