荀子 (講談社学術文庫 1394)

荀子 (講談社学術文庫 1394)

アバタロー
【名著】荀子|あなたの人生を壊す「小人」の見極め方。性悪説に学ぶ「関わってはいけない人」、「組織をダメにするリーダー」とは。

アバタローさんが紹介

おすすめコメント

人間の本質を深く理解したい、組織をまとめることに悩んでいる、努力が報われないと感じている、人を見抜く力を身につけたい、といった方々に是非手に取っていただきたい一冊として紹介されています。

性悪説を主張したことで知られる『荀子』ですが、その思想は人間という存在を否定するものではなく、むしろ人間の可能性を信じる前向きな思想だと解説されています。

  • 人間の本質:人間の生まれ持った欲望は放置すれば悪い方向に傾くため、教育や礼儀といった後天的な努力によって人を正し、社会に調和をもたらすべきだと説かれています。
  • 学びの重要性:「青は藍より出でて藍より青し」という有名な言葉は、単に弟子が師を超えるという意味だけでなく、学問を志すからには一心に打ち込み、最後までやり遂げる覚悟を説いているそうです。
  • 努力が報われる人・報われない人:両者の違いは才能の有無ではなく、努力の方向性にあると指摘されています。自分を磨く努力は確実な成長へと導くのに対し、自分を大きく見せる努力はいずれ破滅を招くとされています。
  • リーダーシップと組織論:人間の終わりなき欲望にブレーキをかける「」という社会システムや、能力だけでなく人間性を見抜く人事の重要性が語られています。「君主は船、庶民は水。水は船を浮かべることもできれば、覆すこともできる」という言葉で、強権政治の限界も説かれています。
  • 逆境との向き合い方:たとえ努力が報われなくても、「深き森に咲く蘭は、その香りを楽しむ者がいなくとも芳香をやめることはない」という逸話のように、誰に見られていなくても気高さを失わずにいるべきだと語られています。

理想や綺麗事だけではどうにもならない、乱世にこそ求められる現実的かつ実践的な教えが詰まっているそうです。その内容は、仕事や人間関係に悩む現代人にとっても適切な処方箋となるはずだと紹介されています。

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