会話の0.2秒を言語学する

会話の0.2秒を言語学する

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【言語化ハラスメント】「あのー」「えーと」はダメ?/言語化はマッチョな努力が必要か/ジェスチャーは「言語化促進剤」/東北と関西コミュニケーションの違い【ゆる言語学ラジオ・水野太貴】(第2回/全2回)

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おすすめコメント

「えーっと」「あのー」といったフィラーや、ついしてしまうジェスチャーなど、コミュニケーションのふとした瞬間のモヤモヤについて、言語学の視点から解説されている一冊として紹介されています。

フィラーやジェスチャーは、必ずしも悪者ではない

  • つい出てしまう「えーっと」などのフィラーは、現代社会で嫌われがちですが、必ずしも悪いものではないそう。人が話す内容を処理する際に出てくる「洗濯機のガタゴトなる音」のような自然なノイズであり、無理に無くそうとするとかえってパフォーマンスが落ちる可能性もあるのだとか。
  • 聞き手にとっては話を理解する時間が生まれたり、日常会話では沈黙による不安を和らげたりと、むしろあった方が良い側面もあると説明されています。
  • 電話中についお辞儀をしてしまうようなジェスチャーも、相手のためだけでなく、自分の思考を助けるために行っている部分があるそうです。実際に、ジェスチャーを自由に行った方が、何かを思い出す課題の成績が良かったという実験結果も紹介されています。

地域によるコミュニケーションの違いを知る

  • 東北と関西でのコミュニケーションスタイルの違いなど、日本国内の地域性についても触れられているとのこと。
  • 例えば、お礼を言う頻度などに違いがあるそうですが、それは優劣ではなく、それぞれの地域でコミュニケーションのルールが異なるだけだとされています。
  • 福岡の一部では最上級のお礼として「助かった」という言葉が使われるなど、同じ言葉でも地域によってニュアンスが違うことで、すれ違いが起きる可能性が指摘されています。相手の背景を考えることの大切さがわかる事例だとか。

言語学から自分自身を理解する

  • 言語化が得意な人は、現代社会では「下駄を履かせてもらっている」だけであり、言語化が苦手なのは努力不足のせいではない、という視点も提示されているそうです。
  • このような言語学の知見に触れることは、異文化を知ることを通して自分を振り返るように、間接的に「自分とは何か」という自己理解につながると、本の最後の方で書かれていると紹介されています。
  • この本は言語学の入門書というわけではなく、扱われているのはごく一部だそうですが、ここからさらに広い言語学の世界へ興味を持つきっかけになるかもしれない、とのことです。

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